人の手の運動の基本はものを「つかむ」事と「つまむ」ことです。手首を回す動作もあります。手の運動には、手の屈曲、回転、伸展と5本の指の屈曲、伸展、内転、外転、対抗、等からなっており 、どんな複雑な手の運動でもこの組み合わせで手の運動を助けています。
手の訓練は手の動きと、感覚の訓練により、脳を刺激し・助けるのです。<手は、さわる、つかむ、つまむ、ひねる、おす、指を開閉するなど様々な動きをし、それゆえに複雑な知覚経路を要する。>

手の自主訓練

1.準備運動,手指の素早い屈曲と伸展,10回。
2.手を机の上に平らに置き,各指を持ち上げる(伸展させる),5回。
3.クレープ(ちりめん)包帯を巻き,ほどく,5回。
4.バスタオルを巻き,ほどく,5回。
5.1枚の紙を母指と他の各指でつかみ,紙を引っ張る,
両手で5回繰り返す。
追加
親指の感覚を感じながら、カムテープ等表面を親指の腹でこすってゆき、机などに貼って行く。(空気を入れないように・・・)

腕の訓練
・クレヨンマジックを使って描く
・体操みたいに腕を回す(ラジオ体操・テレビ体操等、
もっとゆっくり動かす)。
・意識して物を持ち運びする。
(重いもの、軽いもの、壊れやすいもの、こぼれるもの)

日常生活の中で:
手を上手に洗う
ハミガキ、タオル・雑巾等を絞る、ほうきを使う。
・洋服の着脱(ボタン・スナップがけ)
ドライバーでねじを締める。ゆるめる
洗濯物を干す
洗濯物などをたたむ
・布団をたたむ
・手を使って遊ぶ、玩具(おはじき、お手玉、こま)

指先の訓練
・感覚(皮膚)・紙やすり、下敷き、木の板、タイル、布、等、 家庭にあるもので実際に指の先で触れる。
箸を使う(これがうまく出来ない。力の入れ具合がアンバランス。コントロールできない。)、鉛筆、クレヨン、サインペン等使って書く。
ハサミを使う
(赤文字のところは試してみた箇所です。
うまくいかなかったり、いったり。)

折り紙(正方形、長方形、円形)
・ひもを結ぶ・通す、あやとり(伝承遊び)
物をつまむ豆、ビー球、木の実)
・考えながら手を使う(おはじき、ジグソーパズル)
身近な材料、廃品もその材質、形を考えて活用する。
 

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