入院中、ありがたかったとしみじみ思った事が大きく二つ有ります。
一つは
事実を事実としてはっきり認めることが、できたということです。あたりまえのことのようですが、なかなか大変なことでした。nagyも始めは自力で歩けない状態でした。その状態をはっきりと理解しないと正しい治療を受けて、良くなる方向へ持っていくことができません。人は自分に都合の悪いことは認めたくないという気持ちが働くことがあります。自分の中にある心をみとめたくないということがあります。nagyの場合 、わたし本人も家族も事実をしっかり受け止めて、治療に励むことができました。 
自覚することは、本当に衝撃でした・・・
でも、それによって自分で考えることが出来るんです。 
与えられるより、自分で生み出すことが回復への第一歩です・・・
(しゃあさん)

 いまひとつは他の人と比較しないですんだということです。 人間弱い立場に立つと心も弱くなり、どうしても 自分のなかで上や下を作ってしまいがちになります。病院の中にはいろんな状況の人がいました。 歩くことのできない人は歩ける人をみるとうらやましく思い、どうして自分はこんなになってしまったんだろうかと嘆いたり、また、自分よりひどい状態の人をみて、あんなにならなくて良かったと思ってしまったり、いろいろ余計なことが浮かんできます。他の患者さんでこいうことで、しんどい思いをしている人はいました。  私、そして家族がこういったしんどい思いをせずに、少しでも良くなることに前向きに集中できた事には、心から感謝の気持ちになります。 

トップページへ